スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

唯我独尊なコラム29「少しずつ靴とともに恰好良くなる」

IMG_2506_03.jpg
Alden(オールデン) 4540H タンカーブーツ 379Xラスト/ミリタリーラスト
#8バーガンディ プランテーションソール仕様(私物)

Aldenのコードバン製シューズの手入れをしているとその風格にいつも惚れ惚れとする。
透明感のあるアッパーや直線的かつ立体感のあるシワ、色抜け箇所とのコントラスト。
これほどまでに履けば履くほど美しく魅力的に育つものは中々無いと思う。

コードバンという素材は財布やベルトなどにも使われているが、
財布はいつも手で触れてしまうせいか光沢感がすぐに鈍くなってしまうのが残念であり、
ベルトは確かに堅牢ではあるが、ブライドルレザーのような存在感がないのが寂しい。
やはりコードバン素材を活かすことができるのは靴が一番であると思う。

私はAldenのタンカーブーツを風雨の日でもガンガンと履き込むのだが、全く問題ない。
元々ホーウィン社のコードバンはオイル含有率が極めて高いためヌメっとしている。
またリムーバーを使わずに日々のブラッシングとディアマントで手入れをしているせいか、
水しぶきがかかってもあまり染み込まず、細かな水滴となって滑り落ちていく。

安い買い物ではないため丁寧かつ少しずつ履き込んでいきたい気持ちも分からないでもないが、
一度ぐらい風雨の中でずぶ濡れになった方が、色抜けやシワ感が増して抜群の風格が出てくる。
もちろんメンテナンスは必須ではあるが、優等生のような雰囲気が削がれて野性味が出るし、
その上で徹底的に磨き込んでいけば、上の画像のとおりヴィンテージのような風格が漂う。

無垢材の家具や錆びついた真鍮の金具など、使い込まれながら手入れされた素材は美しい。
完成品のまま放置されたわけではなく、さも使い込まれたかのように加工されたわけでもない。
長年の使用感というのは、持ち主の存在感やオーラが吹き込まれているということだ。

昔のことわざではないが、私は長年使い込まれたアイテムには魂が宿ると思っている。
時に悪意から身を守るための身代わりとなり、時に幸運を招くお守りとなる。
過保護に育てるわけでもなく、手入れをせずに放ったらかしをするわけでもない距離感は、
人生観を構築する時や対人関係にも活かすことができる重要な考え方となる。

表面に刻まれた一つひとつの傷や擦れ、雨に打たれてできた染み、左右の足で異なる履きジワ、
クリームを塗るのに失敗してできた色ムラ、微妙に荒いステッチ、削れて下地が見えたウェルト…

全てにおいて美しい。完全ではないのに魅力的なものがあるのをいつも教えてくれる。
関連記事
スポンサーサイト

コメント


管理者のみに表示

トラックバック

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。