2014年01月の記事 (1/1)

唯我独尊なコラム37「ファッションを楽しむとは」

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長年愛用できそうなスウェットを買おうと情報収集すると、ついつい、
Champion(チャンピオン)のREVERSE WEAVE(リバースウィーブ)などの定番を選んでしまう。
無骨で丈夫で、洗濯を繰り返すことで出てくる色褪せが味わい深い。

たまには贅沢して、LOOPWHEELERやその生地を使ったドメブラのスウェットを買ったりもする。
フワフワな生地で、着心地がとても素晴らしい。まさに、贅を尽くした逸品だ。

これらのものは、高価格でありながらも高品質なので人気が高い。
様々な雑誌で紹介されており、愛用者も多い。憧れのブランドである。
しかし、どこか物足りないと感じる時はないだろうか。

私自身も愛用しているので、あまりケチをつけるような真似はしたくはないが、
渋谷や原宿界隈で一点モノの古着を日々発掘している人たちの気持ちが非常に分かる。
全身を雑誌で紹介されるような定番ブランドで固めてしまうと、どこか落ち着かないのだ。

私は度々ブランド古着屋やジャンク古着を扱っている店に出向き、掘り出し物を探す。
MADE IN USAの無骨なワークパンツ、洗いこまれてヨレヨレになった発色の良いネルシャツ、
そして、1,900円の分厚い重いアイルランド製のアランニット。
薄汚れているので無造作に洗濯機にぶち込んで大量の洗剤と柔軟剤を入れて洗う。
すると、毛羽立ちながらも妙に落ち着いた風合いになり身体へと馴染む。
ボタンが取れそうだったり、ステッチ飛びがあれば、修理屋へ持ち込み補強する。

INVERALLAN(インバーアラン)、KANATA(カナタ)、Athena Designs(アテナデザイン)…
高品質で素晴らしいニットは世の中にたくさんあるし、それを所有するのは悪くない。
ただ、無名で低価格帯でも素晴らしいニットはたくさんあるし、それを愛用するのも悪くない。

ダウンジャケットのMONCLER(モンクレール)やCANADA GOOSE(カナダグース)、
高品質さに加え、洗練されたシルエットやブランド力が魅力のものはたくさんある。

私がこのブログで紹介しているものは、不朽の逸品であり永久定番であり流行モノである。
たまに奮発して買ったり一生モノにするなら、私はそういうブランドを絶対にオススメする。
しかし、当然ながら定番ブランドで全身を固めた人々が街中には溢れている。
よく見かけるあのロゴ、一目で分かるあの素材。多くの人が集まる繁華街では結構かぶる。
だからこそ、定番ブランドの別注品が大人気になるのだろう。

私は定番モノとクセが強いものを強引に合わせるような着こなしがとても好きだ。
イタリアの伊達男が、スリーピースのスーツにWOOLRICH(ウールリッチ)を合わせるように、
ボロボロのオールインワン(つなぎ)に、仕立ての良いレザージャケットを羽織ってみる。
ドレスシャツをタイドアップし、ジレやウールパンツ、Alden(オールデン)でトラッドにしつつも、
色褪せたデニムのショップコートを無造作に羽織り、擦り切れたレザーバッグを肩がけする。

みんなが欲しがる高品質、高級、人気な定番ブランドをファッションに取り入れたのなら、
その他のアイテムは三番手以降のマイナーなブランドやチープなものを選ぶことをオススメする。
普通は選ばないようなクセのあるアイテムや素材、色合いのものをあえて選択する。

次々と買い足してしまうと、全てのアイテムに真新しい雰囲気があるため違和感が出てしまう。
ショップスタッフや雑誌の路上スナップそのままの着こなしではなく、自分の色を出すためには、
着潰して洗い込んで補修して、飽きて衣装ケースにしまって、また引っ張り出してを繰り返す。

ニットは店に頼まず自分の手でぬるま湯で押し洗いしてこそ、毛羽立って味わい深くなる。
無頓着に洗濯機にぶち込んで縮んで硬くフェルト化しても、それがむしろ愛着になる。
高級ブランドのジーンズよりも、古着屋で1,000円で叩き売りされている無名ブランドの方が、
履き心地もシルエットも自分好みだと気付く。それを2,000円かけて補修して穿いてみる。

ファッションを楽しむ方法は様々ある。
決して流行のハイブランドを次から次へと買い替えることではない。

ファッションに疲れたという人は、無理をしないで楽しむ方法を探した方が良い。

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