2013年01月の記事 (1/1)

NICKS BOOTS(ニックスブーツ) ALASKA TUNDRA/アラスカ ツンドラ ラフアウト

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NICKS BOOTS(ニックスブーツ)
ALASKA TUNDRA/アラスカ ツンドラ ラフアウト 78,750円


1964年米国ワシントン州スポーケンにてNick Blahcuzyn氏により設立された
カスタム専門ブーツメーカー、NICK'S BOOTSです

Nick Blahcuzyn氏は元々はWHITE'S(ホワイツ社)の職人であったため、
その志を引き継ぎ「最高品質の物を手作業で作り上げる」を信念に製品作りをしています。

いやあいいですね、この野暮ったい雰囲気のあるラフアウトの質感は。
Viberg(ヴァイバー)やHATHORN(ハソーン)のオックスフォードシューズにも言えますが、
足元にボリュームがあるブーツを持ってくると、より無骨な印象で男らしく見えます。
赤茶がかった独特の風合いもトラウザーズやカーゴパンツの色味に絶妙に合います。

基本的にはメンテナンスフリーで、時々ブラッシングする程度で充分と思いますが、
やはり防水スプレーを吹きかけて風雨の中でも汚れを気にせずガンガン履き込むと最高です。
あえてオイルドアップで毛足を寝かせて光沢を出しても渋いですね
オイルドブ漬け+ブラッシングで一気に風合いが変わりますが防水性も格段に上がります。
その上でアウトドアで傷だらけにしながら履き潰すと育ち方が本当に凄くなりますよ

ラフアウトは人によって好みが分かれると思いますが、私は野暮ったいのが大好きです。
もちろん日々のブラッシングは大事ですし、時には丸洗いして清潔感を出す事も重要ですが、
色あせや傷が所々に見られ、風合いが出まくっているラフアウトは素晴らしいですヽ(´ω`)ノ

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唯我独尊なコラム29「少しずつ靴とともに恰好良くなる」

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Alden(オールデン) 4540H タンカーブーツ 379Xラスト/ミリタリーラスト
#8バーガンディ プランテーションソール仕様(私物)

Aldenのコードバン製シューズの手入れをしているとその風格にいつも惚れ惚れとする。
透明感のあるアッパーや直線的かつ立体感のあるシワ、色抜け箇所とのコントラスト。
これほどまでに履けば履くほど美しく魅力的に育つものは中々無いと思う。

コードバンという素材は財布やベルトなどにも使われているが、
財布はいつも手で触れてしまうせいか光沢感がすぐに鈍くなってしまうのが残念であり、
ベルトは確かに堅牢ではあるが、ブライドルレザーのような存在感がないのが寂しい。
やはりコードバン素材を活かすことができるのは靴が一番であると思う。

私はAldenのタンカーブーツを風雨の日でもガンガンと履き込むのだが、全く問題ない。
元々ホーウィン社のコードバンはオイル含有率が極めて高いためヌメっとしている。
またリムーバーを使わずに日々のブラッシングとディアマントで手入れをしているせいか、
水しぶきがかかってもあまり染み込まず、細かな水滴となって滑り落ちていく。

安い買い物ではないため丁寧かつ少しずつ履き込んでいきたい気持ちも分からないでもないが、
一度ぐらい風雨の中でずぶ濡れになった方が、色抜けやシワ感が増して抜群の風格が出てくる。
もちろんメンテナンスは必須ではあるが、優等生のような雰囲気が削がれて野性味が出るし、
その上で徹底的に磨き込んでいけば、上の画像のとおりヴィンテージのような風格が漂う。

無垢材の家具や錆びついた真鍮の金具など、使い込まれながら手入れされた素材は美しい。
完成品のまま放置されたわけではなく、さも使い込まれたかのように加工されたわけでもない。
長年の使用感というのは、持ち主の存在感やオーラが吹き込まれているということだ。

昔のことわざではないが、私は長年使い込まれたアイテムには魂が宿ると思っている。
時に悪意から身を守るための身代わりとなり、時に幸運を招くお守りとなる。
過保護に育てるわけでもなく、手入れをせずに放ったらかしをするわけでもない距離感は、
人生観を構築する時や対人関係にも活かすことができる重要な考え方となる。

表面に刻まれた一つひとつの傷や擦れ、雨に打たれてできた染み、左右の足で異なる履きジワ、
クリームを塗るのに失敗してできた色ムラ、微妙に荒いステッチ、削れて下地が見えたウェルト…

全てにおいて美しい。完全ではないのに魅力的なものがあるのをいつも教えてくれる。